もっと知りたい!卵のこと

卵の色について

卵の色は濃いほうがいいの?
白玉より赤玉のほうが栄養がありそう?
・・・それって本当?
卵の黄身と殻の色について五ツ星タマリエ※がご紹介します。

五ツ星タマリエ

キユーピー(株)研究開発本部 食創造研究所 タマゴ開発部
兒嶋 高志 さん

※五ツ星タマリエとは
一般社団法人日本卵業協会の資格で卵に関する総合的な知識があり、卵のプロとして認められるものです。

卵黄
なぜ黄色いの?

卵黄の黄色はカロチノイド色素が基になっています。鶏の体内ではカロチノイドをつくれないため、エサのトウモロコシ等で色が変化します。日本人に好まれる赤みがかった濃い黄色にするため、マリーゴルドやパプリカ等をえさに混ぜることがあります。

<エサと卵黄の色の関係>
[中央] 普通のエサを与えた場合
[左側] 普通より3倍多く色素をいれたエサを与えた場合
[右側] 色素をほとんど入れないエサを与えた場合

卵の殻の色
どんな違いがあるの?

白玉と赤玉は鶏種によって決まります。鶏の羽色と卵殻の色が必ずしも一致しないため、白い鶏が必ず白玉を生むということではありません。白玉に比べ、赤玉のほうが値段は少し高めですが、同じ飼料を与えた場合、栄養面での違いはありません。

黄身の色が濃いほうが
栄養があるの?

卵の黄身の色はエサによって変化します。そのため黄色が薄いものとの違いは見た目の印象だけで、栄養価や特性などは変わりません。