サステナビリティ

キユーピータマゴは、創始者中島董一郎の「食を通じて社会に貢献する」という精神を受け継ぎ、社会課題の解決に取り組んでいます。多様なステークホルダーとの対話や連携を積極的に行うことで、卵を通じて社会・環境課題の解決に貢献し、持続的な成長をめざします。

トップメッセージ

キユーピータマゴは、卵の付加価値を高め食品業界のお客様とともに、卵の新しい食文化を創造しています。
栄養素がバランスよく含まれた卵をお届けすることで「食と健康への貢献」を進めながら、環境や社会の課題解決や貢献をテーマ化して進めています。
例えば、大切な卵は殻や膜も100%再資源化に取り組んでいます。
商品の運搬で大量に使用するプラスチック容器は再加工する取り組みを始めました。
他にも生産工程の見直しを行うことでCO2を削減、原料調達の工夫で地球環境への負荷を減らすなど、それぞれの活動に従業員全員で取り組んでいます。

大切な方へ素敵な卵をいつまでもお届け出来るよう、未来を創る子どもたちにより良い社会と地球環境を残せるよう、工夫を重ねながら持続的な成長をめざしていきます。

キユーピータマゴ株式会社
代表取締役社長
扇田 博昭

扇田 博昭

サステナビリティ活動

環境への取り組み

資源の有効活用・循環

卵の100%有効活用

卵は食品をはじめとして様々なものに活用されています。卵黄はマヨネーズに、卵白はかまぼこなどの水産練り製品や、ケーキなどの製菓の食品原料として使われます。
また、卵殻はカルシウム強化食品や土壌改良材、壁紙やコースターなどの工業製品に有効活用されています。卵殻膜は化粧品原料などに高度利用され、卵の殻や膜まで100%有効活用されるよう取り組んでいます。

<外部表彰>

令和元年度リデュース・リユース・リサイクル推進功労者等表彰
キユーピーグループが農林水産大臣賞を受賞

第7回「食品産業もったいない大賞」
キユーピーグループが農林水産賞食料産業局長賞を受賞

土壌改良材 散布の様子
プラスチック削減・再利用

キユーピータマゴは、食品の容器包装などにプラスチックを利用しています。プラスチックは、軽くて壊れにくいという利点がありますが、海洋プラスチックごみをはじめ、地球環境への影響が指摘されています。当社では、プラスチックが生態系や環境に大きな影響を及ぼす重要な課題と認識し、石油由来プラスチック使用削減の取り組みを進めています。2020年より、液卵などの商品で利用するプラスチック容器について、劣化したら回収、粉砕、再加工し、新たな液卵用プラスチック容器として再利用する取り組みを開始しました。これにより、廃棄されるプラスチック容器がなくなり、すべて再利用できることを見込んでいます。

再加工されたプラスチック容器

気候変動への対応

CO2排出量削減

気候変動の進行を受けて、CO2排出削減のため、キユーピータマゴでは製造工程の効率改善、省エネ設備の導入など、従来の取り組みに加え、脱炭素社会に向けた製法・工程の変革、再生可能エネルギーの導入を検討しています。
2023年現在、飯能工場(埼玉県)、三田工場(兵庫県)、尾張工場(愛知県)では太陽光パネルを設置し発電を開始しています。工場別の発電量は、飯能工場では年間使用電力量の約3%、三田工場では約5%、尾張工場では約18%に相当します。

地球温暖化対策計画・実施状況報告(埼玉県)

三田工場 太陽光パネル

社会への取り組み

食と健康への貢献

健康寿命延伸への取り組み

近年は、健康志向の高まりと地球環境への配慮の観点などから、プラントベースフードへの関心が高まっています。キユーピータマゴが持つ様々な食品加工技術を強みにすれば、原材料の大部分を植物由来のものから作ったおいしいプラントベースフードの提供が可能になります。当社では、日本で最も卵を多く扱い、卵に精通したメーカーとして、今後も卵代替食品を中心にプラントベースフードのラインアップを拡充し、お客さまに様々な選択肢を提供する取り組みを広げていきます。

業務用商品 HOBOTAMA
食育の取り組み

社内認定制度「たまごスター」を2019年度よりスタートしました。
「タマゴのリーディングカンパニー」をめざしてキユーピーグループ全体で卵の魅力を語れる従業員を増やすことが目的です。
三ツ星タマリエ検定取得(日本卵業協会)に加え、卵の知識を正しく伝えるための勉強会に参加することで認定されます。
全国888人(2023年度)の「たまごスター」が卵の魅力を伝える活動を行っています。
また、一般のお客様向けに開催しているオンライン「たまご教室」でも卵のチカラや魅力を伝えています。
これからも栄養豊富でおいしい食材「卵」の魅力を様々な方法で発信していきます。

社内認定制度 たまごスター認定証

社会貢献活動

食品ロス削減への取り組み

日本では、まだ食べられるのに廃棄されている「食品ロス」が、年間約522万トン(令和2年度推計値:農林水産省)あるといわれています。その一方、十分な食事が摂れない人たちも数多く存在しています。キユーピータマゴは、フードバンク活動※を行う「認定NPO法人セカンドハーベスト・ジャパン」、「フードバンク福岡」を支援しています。

※フードバンク活動:食品企業の製造工程で発生する規格外品などを引き取り、児童養護施設などの福祉施設や生活困窮者へ無償で提供する活動

フードバンク福岡の食事例
健康優良企業「銀の認定」について

健康保険組合連合会東京連合会より、健康経営・健康づくりの取り組みを積極的に行っている企業として、令和5年12月5日付で健康優良企業に認定され、「銀の認定」を取得しました。

~ 健康優良企業「銀の認定」とは ~
企業全体で健康づくりに取り組むことを宣言し、その達成基準を満たしている企業が認定されます。
「銀の認定」の取得では、「健診の100%受診」のほか ①健診結果の活用 ②健康づくり環境の整備 ③食 ④運動 ⑤禁煙 ⑥心の健康の6項目に取り組みます。